自己紹介



私は現代日本を主に研究している文化人類学者です。家族生活の理想と体験、親密さの構造、法律上の人類学に関心があります。私の著書、Intimate Disconnections: 現代日本における独立した離婚と恋愛では、日本人が離婚を通じていかに自由や幸福そして他者との繋がりに折り合いをつけるか考察しています。本書は2020年春にUniversity of Chicago Pressより出版予定です。TOME プログラムからの助成金を受け、Open Accessを通じて購入可能です。

現在は新しい著書、家族国家の家族法:現代日本における親権争いと親たちの活動を執筆中です。本書は家族間の争い(親権争い、親による子の誘拐など)が司法制度でどう扱われているのか、また司法制度が不十分な判決しか提供できない場合、家族は個人としてそれをどう扱うかという点を調査しています。日本の特別な文化的背景による、家族法の「例外主義」に注目し、日本の「集合体のシンボル」としての「家族」の重要性と、司法制度が「足を踏み入れられない聖域」として「家庭」を特別扱いすることは単に家族間紛争で助けを求める人々が陥る落とし穴を掘っているだけだと指摘しています。

最近のプロジェクトとして、Intimate Japan: 親密な関係と衝突エマ・クックと共同編集しました。私たちは同書がKnowledge Unlatchedに選出され、Open Accessを通じて出版されること、インターネットで全文が購入できる.ようになることを大変喜んでいます。またリチャード・ロナルドとも、日本の家庭と家族:継続性と転換を共同編集しています。

Ie volume cover Intimate Japan cover copy Alexy_Intimate Disconnections cover 離婚の文化人類学 cover